有報全部読むノート
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輸出が23.2%増えても、日本株をまとめて強気で見られない理由
7月の日本の輸出額は11.51兆円、前年同月比23.2%増でした。自動車や半導体・電子デバイスが伸び、比較可能な1979年1月以降で最高額です。ここだけなら、「円安で輸出企業に追い風」と考えたくなります。
PBR0.49倍から1.05倍へ――日本化学工業の再評価を利益率は支えられるか
日本化学工業の2026年3月期は、機能品事業が売上高210億円を稼ぎながら、営業利益は5.1億円でした。営業利益率は2.4%。前年の6.4%から大きく下がっています。一方、株価は2026年3月末の約2,820円から、8月19日参照時の表示…
米製造業+0.2%は「全面回復」ではない――機械株は何を分けて見るべきか
米国の工場で7月、企業向け設備の生産は前月比0.8%増えました。ところが消費財は0.4%減、自動車・部品は2.1%減です。合計すると鉱工業生産は0.2%増。「米製造業は回復」と一言でまとめるには、かなり偏った中身です。
住宅着工が12.4%減でもHome Depotは増収――住宅株を一括で見てはいけない理由
Home Depotは、工具、木材、塗料、水回り用品などを一般消費者と建築業者へ売る、世界最大のホームセンター企業です。2026年度2Qの売上高は478.61億ドル、期末時点で小売店2,364店と、業者向け流通のSRS拠点1,340カ所超…
第3相が成功したAmylyx、次に見るのは「薬効」ではなく希薄化と市場化です
Amylyx Pharmaceuticalsは、内分泌疾患と神経変性疾患の新薬を開発する米国の臨床段階バイオ企業です。現在は製品売上を計上しておらず、主力候補avexitideの承認・発売が企業価値を大きく左右します。
「株数−74.8%」を疑う――川崎汽船の本当の減少率は24.4%でした
「5年で発行済株式数が74.8%減」。EDINETの数値を横断集計すると、川崎汽船はこんな極端値で出てきました。
利益率35.0%とマイナス2.4%が同居する――ナカニシの本当の稼ぐ力はどこにあるか
ナカニシの2025年12月期は、親会社株主に帰属する純損失が23.98億円でした。しかし、営業利益は140.90億円、営業キャッシュ・フローは166.49億円です。
AIサーバーが液冷になっても、ファン株を外してはいけない理由
「AIサーバーは液冷になる。なら、ファンや小型モーターの会社はもう古いのでは?」
GDPはプラスなのに、内需株をまとめて強気で見られない理由
「日本の4–6月期GDPはプラス成長」。この見出しだけなら、小売も設備投資関連も銀行も追い風に見えます。
銅高でも非鉄株を一括で見ない――BHPの「価格+35%・生産-3%」が示す分岐
銅の価格は上がっているのに、世界最大級の鉱山会社BHPでは銅の生産量が減っています。
2,493億円売ったのに、政策保有株は400億円しか減らない——京セラの有報をどう読むか
京セラは2026年3月期に、KDDI株を2,492.91億円売却しました。ところが、有価証券報告書に載る政策保有株式の貸借対照表計上額は、1兆6,214.17億円から1兆5,814.11億円へ、400.06億円しか減っていません。
米小売-0.6%なのに、衣料と外食は増えた?――「消費失速」の中身を分解する
「米国の消費が急に止まった」と聞くと、ネット通販も外食も衣料品も、まとめて売れなくなった姿を想像しがちです。ところが、8月14日に発表された7月の米小売売上高は、少し変わった内訳でした。
給料は増えたのに、なぜ買い物は増えない?――プラス成長に隠れた日本経済の弱さ
「給料が増えれば、消費も増える」。普通はそう考えます。ところが、2026年4〜6月期の日本経済では、少し変なことが起きました。
「50%関税」でもカナダドルは発表翌日0.2%安? 本当に重いのは別の数字です
「追加関税は50%」。この数字だけを見ると、北米の貿易がすぐに止まりそうです。ところが発表翌日のカナダドルは、米ドルに対して0.2%安の1米ドル=1.4104カナダドル。1週間ぶり安値ではあったものの、50%という見出しに比べれば反応は小…
受注23.4%増でも「人手不足」——日本電技の施工余力は足りるのか
日本電技の2026年3月期の受注高は540.01億円、前期比23.4%増でした。売上高は463.71億円、営業利益は118.21億円で、いずれも過去5期の最高です。
米小売0.6%減なのに、なぜ金利は上がったのでしょうか
「アメリカで買い物が減った」と聞けば、景気が弱くなり、金利も下がると考えたくなります。ところが8月14日の市場では、逆のことが起きました。
原油の半分がロシア産なのに、インドの製油所は本当にもうかるのか
「輸入の半分がロシア産」。この数字だけを見ると、インドの製油所が安い原油を大量に買い、大きな利益を得ているように見えます。
Google株、半年で約6倍?Berkshireの13Fに見えた「AIと住宅」
Googleの親会社Alphabetを、Berkshire Hathawayが何株持っているかご存じでしょうか。
政策株を売ったのに6,581億円へ増加? TBSの有報で残った集中を読む
TBSホールディングスの上場政策保有株は、2026年3月末に6,581億円ありました。前年の3,637億円から81.0%増えています。
売れないのに金利は上がる? 米消費に出た少し嫌なねじれ
「景気が弱い数字なら、金利は下がる」。市場ではよく聞く説明です。ところが8月14日の米国では、少し違う動きが起きました。