有報全部読むノート
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利益率74%は何で続くのか——オービックの運用収入と、報酬では測れない成長
オービックのシステムサポート事業は、2026年3月期の営業利益率が計算すると74.0%でした。有価証券報告書にある、導入後の運用支援・保守などの事業です。人が支えるサービスなのに、なぜこれほど利益が残るのでしょうか。
三井ハイテック、34.5%上方修正でも上期の利益を延長できない理由
三井ハイテック(6966)は、自動車メーカーなどへモーターの鉄心「モーターコア」を、半導体メーカーへリードフレームを供給する部品会社です。金型から量産までを手がけ、車載用モーターコアでは自社調べで世界首位と説明しています。製品紹介によると…
アルビス3,780円TOB――配当待ちから、成立条件の確認へ
アルビス(7475)は、富山・石川など北陸を地盤に、生鮮食品や惣菜を地域の家庭へ販売する食品スーパーです。2026年3月期の連結営業収益は約1,010億円。全国チェーンとは商圏の異なる地域企業です。決算短信
鹿島はなぜ協力会社に1,000億円を回すのか——利益率を守る資本配分
鹿島建設は、協力会社への支払早期化など、サプライチェーンの強化に約1,000億円を充てる計画です。有価証券報告書の財務戦略にあります。利益を伸ばした会社が、なぜ手元の現金を先に外へ出すのでしょうか。
萩原工業38.2%増益――値上げの次は在庫の回収を見る
萩原工業(7856)は、工事現場のシート、物流用の大型袋、農業・包装用資材を作るメーカーです。樹脂を糸にして織り、加工する事業に加え、フィルムなどを切る産業機械も手掛けます。有価証券報告書で確認できる前期の売上は約319億円。建設・農業・…
セルソースの営業黒字予想、需要回復と読んでよいですか?
セルソース(4880)は、医療機関から血液や脂肪由来幹細胞などの加工を受託し、再生医療を提供する現場を支える会社です。医療機器販売や医療機関の支援も手掛けています。2025年10月期の連結売上は約37億円です(出所:EDINET(edin…
アイルの10.2%減益計画は「1年限り」か――翌々期の55億円を読む
アイル(3854)は、中堅・中小企業向けに販売・在庫管理の「アラジンオフィス」や、ネットショップの受注・在庫をまとめる「CROSS MALL」を提供するシステム会社です。導入から保守までを手掛け、2026年7月期の連結売上は208.89億…
オアシスがSMS株24.65%保有――買い増しの約81%は市場外でした
エス・エム・エス(2175)は、病院や介護事業者に人材紹介を提供し、介護・障害福祉の事業者には請求や経営を支える「カイポケ」などを販売する会社です。2026年3月期の連結売上は647.35億円。医療・介護の担い手を、人材と業務システムの両…
営業利益29.6%増でも本業回復とは言えない――エイチームで見るべき利益
エイチームホールディングス(3662)は、「引越し侍」などの比較サービスや法人向け集客支援、化粧品などの通販、ゲームを運営する会社です。利用者を事業者へ紹介する報酬、商品販売、ゲーム内課金などで稼ぐ、年商約230億円のインターネット企業で…
利益率65.3%は続くのか——USSの取引網と、投資後に残る現金
USSのオートオークション事業は、2026年3月期に外部売上高を分母とした利益率が65.3%でした。有価証券報告書からの計算です。中古車を扱う事業なのに、なぜこれほど利益が残るのでしょうか。
四国電力の378億円、利益に足す前に小売料金を見る理由
四国電力(9507)は、四国の家庭や企業に電気を供給する地域電力会社です。発電・販売に加え、子会社の四国電力送配電が電線や変電所を運営しています。2026年3月期の連結売上高は7,618.62億円でした。有報データのEDINET(edin…
泉州電業、粗利率は下がっても営業利益40.9%増。次に見るのは販管費です
泉州電業(9824)は、工場の機械や建物に使う電線・ケーブルを仕入れ、仕様提案や加工、配送まで担う技術商社です。メーカーと需要家をつなぎ、2025年10月期の連結売上高は1,355.91億円でした。事業紹介と前期決算を参照しました。
クロスプラスの自社株買いで、利益予想の下方修正は埋まるのか?
クロスプラスは、婦人服を企画・生産し、専門店や量販店へ卸す会社です。自社の店舗やECでも販売しています。2026年1月期の売上高は598.52億円、うちアパレル卸が442.02億円。身近な売場へ商品を供給する、衣料卸が中心の企業です。年次…
営業利益40.9%増は銅価だけか——泉州電業の即納網と人手不足
泉州電業の2026年10月期第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.9%増、営業利益が40.9%増でした。ただ、有報で今年から加わった言葉は「人手不足」です。建設現場の工期遅延を説明するための新出語でした。
VW株が上がっても、日本の部品株を「回復」と見てよいとは限りません
フォルクスワーゲン(VW)は、大衆車のVWや高級車のアウディなどを通じ、個人・法人に自動車を販売する欧州最大級の企業グループです。2026年上期の売上は約1,581億ユーロ。日本の部品会社にとっても、欧州の生産・調達方針を読むうえで重要な…
米雇用16.2万人でも、景気敏感株まで強気にしない理由
「米国の雇用が16.2万人も増えたなら、景気は再加速している。銀行株も景気敏感株も強いのでは?」
「中国のレアアース価格が下がったから安心」とは言えない理由
日本はレアアース全体の中国依存を、2009年の85%から2020年には58%まで下げました。ここだけ見れば、供給網の分散はかなり進んだように見えます。ところが、経済産業省の2026年版ものづくり白書によると、耐熱性の高い磁石に欠かせない重…
カナモトは売上2.6%増で営業利益31.6%増。建設需要が急拡大したのでしょうか
カナモト(9678)は、工事現場で使う建設機械を建設会社などに貸し出す企業です。北海道を地盤に全国で展開し、機械を仕入れて繰り返し貸すことが収益の中心です。2025年10月期の連結売上高は2,132.66億円。機械を製造する会社とは、利益…
自動車向け49.6%、株数6.3%減——オイレス工業の技術はROEを押し上げるか
オイレス工業は2026年3月期売上高の49.6%を自動車向けで稼ぎました。それでも、次に資金を投じる先は自動車だけではありません。半導体製造装置、水力・洋上風力、橋梁、データセンター向けの免震装置へ、同じ「摩擦・摩耗・振動」の技術を広げて…
安い輸入牛肉で牛価格が下がったのに、Tysonはなぜ再下方修正したのか
牛肉の仕入れ値が下がれば、牛丼店や食肉会社の利益は改善する。普通はそう考えます。ところが米食肉大手Tyson Foodsは9月3日、牛価格が下がる局面で利益見通しをもう一度引き下げました。