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米雇用16.2万人でも、景気敏感株まで強気にしない理由
「米国の雇用が16.2万人も増えたなら、景気は再加速している。銀行株も景気敏感株も強いのでは?」
「中国のレアアース価格が下がったから安心」とは言えない理由
日本はレアアース全体の中国依存を、2009年の85%から2020年には58%まで下げました。ここだけ見れば、供給網の分散はかなり進んだように見えます。ところが、経済産業省の2026年版ものづくり白書によると、耐熱性の高い磁石に欠かせない重…
安い輸入牛肉で牛価格が下がったのに、Tysonはなぜ再下方修正したのか
牛肉の仕入れ値が下がれば、牛丼店や食肉会社の利益は改善する。普通はそう考えます。ところが米食肉大手Tyson Foodsは9月3日、牛価格が下がる局面で利益見通しをもう一度引き下げました。
コアPCEが3.3%でもFRBは待てる——銀行株と成長株を分ける3つの金利
米国のコアPCE物価指数は、2026年7月に前年比3.3%でした。FRBの目標は2%です。原油価格も高い。それなのに、ウォラーFRB理事は9月3日、8月の物価改善が続けば9月会合で政策金利据え置きを支持すると述べました。
EPS43%増でも、米消費者の節約需要が強いとは限らない
Ollie’s Bargain Outletは、米国36州で日用品、食品、玩具、家庭用品などの余剰在庫や終売品を仕入れ、通常の小売価格より大幅に安く売るディスカウントチェーンです。2026年8月1日時点で686店を展開し、宝探しのような売…
AI売上221%増でも株価下落――Broadcomは何が足りなかったのか
Broadcomは、巨大IT企業向けのカスタムAI半導体やデータセンターをつなぐネットワーク半導体、企業向けインフラソフトウェアを提供する米国企業です。GPUそのものを主力とするNVIDIAとは違い、顧客専用のアクセラレータを設計し、通信…
MUFG参加の銀行コイン、追い風と逆風は「発行残高×準備資産利回り」で分かれます
「銀行がステーブルコインを出すなら、参加するMUFGには追い風、既存大手のCircleには逆風」。見出しだけなら、そう見えます。ただ、投資判断には一段足りません。今回のニュースで変えるべきなのは、暗号資産の価格を見ることではなく、デジタル…
原油91ドル、資源株だけ見ればいい?――答えは「数量と金利も見る」です
9月1日の東京市場では、少し変わったことが起きました。前引けの日経平均は0.39%安の66,050.33円でしたが、TOPIXは21.56ポイント高でした(Reuters・共同通信、9月1日)。原油高の恩恵を受ける銘柄がある一方、長期金利…
170億ドルのAon買収観測、保険料上昇局面で見るべきは「保険会社」より「仲介会社」なのか
Aonは、企業のリスクを整理し、複数の保険会社から補償を組み立てる世界大手の保険仲介・人事コンサルティング会社です。自ら保険金リスクを主に引き受ける保険会社とは違い、顧客と保険会社の間に立って手数料やフィーを得ます。2025年の売上は17…
利上げ観測が急上昇――米国株投信・半導体株・銀行株を同じ「金利高」で見てよいのか
米国株が少し下がった、というだけなら珍しい話ではありません。8月28日のS&P500は0.25%安、NASDAQ総合は0.52%安でした。ところが債券市場では、もっと大きな変化が起きていました。
15兆円超の介入でも円が戻る――円安メリット株をそのまま信じてよいのか
「15兆円を超える円買いが入ったのに、なぜまた1ドル160円台なのでしょうか」。8月29日未明の為替を見て、そう感じた方は多いはずです。
承認は大きい。でも武田の利益は「76.9%」では決まりません
武田薬品工業は、日本に本社を置き、消化器、希少疾患、血漿分画製剤、がん、神経領域などで世界販売する大手製薬会社です。2026年3月期の売上収益は4兆5,057億円。今回のMIMRYLOは、同社が自社で発見した薬ではなく、米Protagon…
米半導体関税、日本株は全部悪材料なのか
NVIDIAの好決算で半導体株が上がった翌日、「米国が半導体関税を広げる」という報道が出ました。半導体だけでなく、パソコン、ゲーム機、データセンター向けサーバーまで対象にする案が検討されているという内容です。
好材料の直後に20億ドル調達――Modernaの下落は弱気サインなのでしょうか
Modernaは、mRNAを使ったワクチンや治療薬を開発・販売する米国のバイオ医薬品会社です。感染症ワクチンで商業収入を持つ一方、現在はMerckと個別化mRNAがん治療「intismeran autogene」を共同開発しています。20…
売上減なのにGap株は時間外16%高――衣料小売で見るべき4つの数字
Gap Inc.は、Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaを展開する米国最大の衣料専門店企業です。約35カ国に約3,500店を持ち、実店舗に加えてオンラインが売上高の35%を占めます。日本の投資家には、北…
NVIDIA売上2倍でも、AI半導体株を一括で見てはいけない理由
NVIDIAの決算を見て、「日本の半導体株も全部上がるのでは」と考えた方は多いかもしれません。ところが今回、決算発表直後のNVIDIA株は時間外でいったん約1%下げ、その後の説明会を受けて4%超高へ反転しました。同じ決算なのに、なぜ評価が…
制裁強化なのに原油安――資源株と航空株は、何を見分ければいい?
「イランへの制裁が強まれば、原油は上がる」。そう考えたくなるニュースの翌日に、相場は逆へ動きました。
DICK'S株30.68%安は「米消費崩壊」なのか――答えはFoot Lockerの売り方にあります
米国のスポーツ用品大手DICK'S Sporting Goodsの株価が、8月25日に終値ベースで30.68%下落しました。前日終値179.33ドルから124.31ドルへの急落です(Swingfolio)。この数字だけを見ると、「米国の消…
カナダ車50%関税で、トヨタとホンダは同じだけ危ないのでしょうか
8月25日の東京市場で、トヨタ自動車は前日比1.37%安、ホンダは2.92%安となりました。きっかけは、米国がカナダ産の自動車・部品への関税を2027年1月から50%へ引き上げるというニュースです。
レアアース関連株は一括りにしない――対日輸出52%減で先に見るべき利益はどこか
レアアース関連株が動いています。8月24日には南鳥島沖の採鉱技術に関わる東洋エンジニアリングが7.2%高、古河機械金属が5.05%高でした。ところが翌25日、レアアースの分離精製と磁石製造を実際に手掛ける信越化学工業は0.76%安でした。
「制裁強化」だけでは原油高にならない――次に見るのは中国向けの実輸出です
「対イラン制裁をさらに強める」。この見出しだけなら、原油は上がりそうです。ところが8月24日、ニューヨークのWTI原油先物10月限は1バレル85.01ドルで清算し、前営業日から2.05ドル、率にして2.35%下がりました。強い言葉と価格の…
米国債の買い戻し倍増で、長期債や金利低下に強い株を先回りしてよいのでしょうか
米10年国債利回りは8月20日の4.65%から21日に4.69%へ、30年債は5.19%から5.23%へ上がりました。どちらも4bpの上昇です。値幅だけなら小さいのですが、直前に米財務省が長期債の買い戻しを倍増すると発表した後だけに、少し…
米国債を買い戻すのに金利が下がらないなら、株は何を見ればいい?
「米政府が国債を買うなら、債券価格は上がり、金利は下がるはず」。そう考えるのが自然です。
米加50%関税が発効——日本株は自動車より農機を先に見るべきか
「カナダ製品に50%関税」。この見出しを見て、カナダに工場を持つトヨタやホンダまで利益が一気に削られるのでは、と考えた方もいるかもしれません。
AIサーバー15%値上げは強気材料? 見るべきはGPUより「メモリーの3倍」です
NVIDIAは、AIの学習や推論に使うGPUと、それを束ねるシステムを提供する米国企業です。クラウド大手やデータセンター事業者へ計算基盤を売り、2026年4月までの3カ月だけで売上高816億ドル、そのうちデータセンターが752億ドルを占め…
Brentだけでは足りない――イラン原油「5ドル反転」を日本株でどう見るか
「原油が上がれば、INPEXも元売りも海運も同じように追い風」。そんな見方をいったん止める数字が出ました。
農機が不振でもDeereが増益になった理由――日本の機械株は「売り先」で分ける
Deere & Companyは、John Deereブランドの大型トラクターや収穫機だけでなく、油圧ショベル、ホイールローダー、林業機械、金融サービスまで手がける米国の機械大手です。2026年度3Qの売上高・金融収益は126.08億ドル…
Walmartは利益予想超えでもなぜ取引終盤9.6%安? 市場が見たのは「客数の減速」です
売上も利益も市場予想を超え、通期見通しまで引き上げた。それでも株価は米国時間8月20日の取引終盤に9.6%下がりました。好決算なのに、なぜでしょうか。
米国債の買い戻し倍増は「株高のQE」なのか
8月19日の米国市場で、少し変わった数字が並びました。S&P500は前日比0.2%高と小幅な反発にとどまった一方、30年国債利回りは5.28%から5.18%へ、一日で0.10ポイント下がりました(AP)。きっかけは、米財務省が長期国債の買…
米国債の買い戻しはQEなのか? 成長株を見る前に押さえたい1つの違い
米30年国債の利回りが、財務省の発表後に5.28%から5.18%へ下がりました。10年金利も4.71%から4.64%へ低下しています。長期金利に押されていた米国の成長株を見ていると、「政府が債券を買うならQEと同じ。これで金利は下がるので…
米製造業+0.2%は「全面回復」ではない――機械株は何を分けて見るべきか
米国の工場で7月、企業向け設備の生産は前月比0.8%増えました。ところが消費財は0.4%減、自動車・部品は2.1%減です。合計すると鉱工業生産は0.2%増。「米製造業は回復」と一言でまとめるには、かなり偏った中身です。
住宅着工が12.4%減でもHome Depotは増収――住宅株を一括で見てはいけない理由
Home Depotは、工具、木材、塗料、水回り用品などを一般消費者と建築業者へ売る、世界最大のホームセンター企業です。2026年度2Qの売上高は478.61億ドル、期末時点で小売店2,364店と、業者向け流通のSRS拠点1,340カ所超…
第3相が成功したAmylyx、次に見るのは「薬効」ではなく希薄化と市場化です
Amylyx Pharmaceuticalsは、内分泌疾患と神経変性疾患の新薬を開発する米国の臨床段階バイオ企業です。現在は製品売上を計上しておらず、主力候補avexitideの承認・発売が企業価値を大きく左右します。
AIサーバーが液冷になっても、ファン株を外してはいけない理由
「AIサーバーは液冷になる。なら、ファンや小型モーターの会社はもう古いのでは?」
米小売-0.6%なのに、衣料と外食は増えた?――「消費失速」の中身を分解する
「米国の消費が急に止まった」と聞くと、ネット通販も外食も衣料品も、まとめて売れなくなった姿を想像しがちです。ところが、8月14日に発表された7月の米小売売上高は、少し変わった内訳でした。
「50%関税」でもカナダドルは発表翌日0.2%安? 本当に重いのは別の数字です
「追加関税は50%」。この数字だけを見ると、北米の貿易がすぐに止まりそうです。ところが発表翌日のカナダドルは、米ドルに対して0.2%安の1米ドル=1.4104カナダドル。1週間ぶり安値ではあったものの、50%という見出しに比べれば反応は小…
米小売0.6%減なのに、なぜ金利は上がったのでしょうか
「アメリカで買い物が減った」と聞けば、景気が弱くなり、金利も下がると考えたくなります。ところが8月14日の市場では、逆のことが起きました。
Google株、半年で約6倍?Berkshireの13Fに見えた「AIと住宅」
Googleの親会社Alphabetを、Berkshire Hathawayが何株持っているかご存じでしょうか。
卸売物価4.7%なのに米株は最高値?「0.0%」の裏にあるもう一つの数字
「物価が前年比4.7%も上がっているのに、なぜ株価は最高値なのだろう」。
売上18%増なのに株価は下落? Cisco決算が映す「AI相場の次の採点基準」
売上高は前年同期比17.7%増。1株利益も23.2%増。しかも来年度の会社見通しは市場予想を上回りました。
売上25%増なのに株価は下落? AMAT決算が映す「期待値の壁」
売上高は前年同期比25%増。1株利益は41%増。それでも株価は決算後に下がりました。
ガソリンは下がったのに、飛行機代は上がる? 米CPI「+0.1%」の中身
「米国の物価は7月に0.1%しか上がらなかった」と聞くと、インフレはかなり落ち着いたように見えます。
米CPIは鈍化したのに、パソコン価格は3.5%上昇? AIブームが値札に届いた日
「物価は少し落ち着いた」というニュースを見た翌日に、パソコンの価格だけが大きく上がっていたら、少し変だと思いませんか。
売上13.5%増なのに株価急落? On Holding決算が映した「高すぎる合格点」
売上は伸びています。粗利益率も上がっています。それなのに、株価は決算後に一時19%超下落しました。
四半期売上より大きい増資? Intel「200億ドル」の本当の読み方
「売上が好調なら、なぜ株を大量に発行するのでしょうか」
売上25億ドルなのに、設備投資93億ドル? AIクラウド決算の「ねじれ」を読む
売上高が1年で2倍になった会社と聞けば、普通は「利益も急増しているのでは」と考えます。ところが、AI向けクラウドを手がけるCoreWeaveの2026年4〜6月期は、売上高25.75億ドルに対して、設備投資は93.52億ドル。売上の約3.…
売上44.7%増なのに、なぜ「もっと必要」なのか? TSMCの7月数字を読み解く
TSMCの7月売上高は、前年同月比44.7%増の4,675.8億台湾ドルでした。数字だけを見ると、AI半導体ブームがさらに加速しているように見えます。
売上161億ドルの会社が、なぜ150億ドルも増資するのか
Intelの直近四半期の売上高は161億ドルでした。前年同期比では25%増です。データセンター・AI部門の売上高は63億ドルで、59%も伸びました。
雇用が2.3万人減ったのに、なぜ米国株は最高値になったのか
「仕事が減った」というニュースを見た日に、株価指数が最高値を更新する。少し変に感じませんか。
45億ドルの自社株買い――「現金をためるBerkshire」が動き始めた?
約4,000億ドルも現金を持っている会社が、たった3カ月で319億ドルを減らしました。
予約は10%増、営業利益は23.9%増。Airbnbで何が起きている?
旅行の予約が1割増えたら、利益も1割ほど増える。普通はそう考えます。
求人が減ったのに売上30%増? Indeedで起きている「量より採用時間」の変化
米国では7月の雇用者数が2.3万人減りました。ところが同じ日に決算を発表したリクルートホールディングスでは、Indeedを含むHR Technologyの米国売上が前年同期比30%増えています。
売上5%増、受注残9%増なのに株価23%安? 航空機部品で起きている「作れない」問題
「注文が増えている会社なら、株価も上がるはず」。普通はそう考えますよね。
GAAP利益は48%減なのに、なぜDisney株は上がったのか?
『トイ・ストーリー5』の世界興行収入が10億ドルを超えました。大ヒット映画のニュースとしては、ここで話が終わりそうです。
会員258万人なのに提訴——オンライン診療の「便利さ」はどこでコストに変わるのか
会員は258.4万人、前年より9%増えています。2026年の売上高見通しも28億〜30億ドルへ引き上げました。
関税で1兆3,800億円吹き飛んでも、売上高は過去最高。トヨタ決算のねじれを読み解きます
トヨタ自動車の2026年3月期決算に、こんな数字が出てきます。「米関税の影響額、1兆3,800億円」(出所: response.jp)。ちなみに2025年8月時点の予想では1兆4,000億円で、内訳は車両そのものへの関税で1兆円、部品会社…
純利益95%減、それでも黒字。日本製鉄の決算から「今日失効する関税」の話をします
日本製鉄の2026年3月期決算、純利益は171億円でした。前の期から95%の減益です。売上は10兆円を超えて過去最高クラスなのに、利益はほぼ消えた。しかも会社自身は決算の直前まで「700億円の赤字」を見込んでいた(2025年11月に600…